モーツァルト・カフェ|名曲・おすすめ作品・エピソードなど

不世出の天才作曲家W.A.モーツァルト。その名曲・代表作・おすすめ作品をはじめ、生涯や音楽上のエピソードなどをご紹介します。

おすすめの名曲

モーツァルトの数ある作品の中から、名作・代表作はもちろん、一般にはあまり知られていないものの一聴の価値ありと思われる曲などをピックアップしてご紹介します。

交響曲 第29番 イ長調 K.201(186a)

前記事でご紹介した「交響曲 第25番 ト短調 K.183(173dB) "小ト短調"」が書かれてからほぼ半年後の1774年4月6日、音楽のもう一つの至宝が新たに顕現しました。同じ交響曲ジャンルにおける「第29番 イ長調 K.201(186a)」がそれです。前記事でも述べたように、…

交響曲 第25番 ト短調 K.183(173dB) "小ト短調"

冬、凍てつくウィーンの夜―オペラ「ドン・ジョヴァンニ」の序曲とともに、「モーツァルト、赦してくれ!」との絶叫がある邸から響く―その出所である部屋に駆け付けた執事と従僕が、主人の好物であるスイーツを持参したことを告げ、ドアを開けるよう懇請する…

セレナード 第9番 ニ長調 K.320 "ポストホルン"

先にご紹介した「セレナード 第7番 ニ長調 K.250(248b) "ハフナー"」に並ぶ、このジャンルにおけるモーツァルトの大きな作品として、「第9番 ニ長調 K.320 "ポストホルン"」があります。ポストホルンとは、モーツァルトの時代、郵便馬車がその出発や到着を知…

弦楽三重奏のためのディヴェルティメント 変ホ長調 K.563

…そんなディヴェルティメントの中で、モーツァルトの最後に手掛けた作品が、今回ご紹介する「変ホ長調 K.563」です。この曲は、「弦楽三重奏のためのディヴェルティメント」、あるいは「ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのディヴェルティメント」などと…

セレナード 第7番 ニ長調 K.250(248b) "ハフナー"

現在、モーツァルトの作品で"ハフナー"という標題を冠して呼ばれるものは2つあります。一つは「交響曲 第35番 ニ長調 K.385」、そしてもう一つが、今回ご紹介する「セレナード 第7番 ニ長調 K.250(248b)」です。これらは、作曲時期こそ、それぞれ1782年、177…

ヴァイオリン協奏曲 第5番 イ長調 K.219 "トルコ風"

モーツァルトは、27ものピアノ協奏曲を書いた一方、ヴァイオリン協奏曲はわずか5曲しか残していません。そしてそれらは、207, 211, 216, 218, 219というケッヘル番号が示している通り、第1番のみが1773年に、残りは1775年に、一気呵成といった感じで書かれま…

ディヴェルティメント第17番 ニ長調 K.334(320b) "ロービニッヒ"

過日、以下の記事でも書きましたが、クラシック音楽の作品ジャンルの一つとして、卒業や結婚といった比較的カジュアルな祝宴に彩を添えることを目的とし、主に室内において演奏されるディヴェルティメント(喜遊曲)があります。その性格上、同種のものである…

ピアノ、クラリネットとヴィオラのための三重奏曲 変ホ長調 K.498 "ケーゲルシュタット"

モーツァルトの「おすすめの名曲」としてこれまでご紹介してきたのは、主にいわゆる有名どころなので、今回はやや知名度は低いもののぜひ聴いておきたい、「知られざる名曲」的な作品を取り上げたいと思います。それは、"ケーゲルシュタット"あるいは"ケーゲ…

弦楽四重奏曲 第14番 ト長調 K.387 "春" (ハイドン・セット第1番)

先に「モーツァルトの弦楽四重奏曲」でご紹介した通り、ヴォルフガングは1770年、14歳の時に、最初のイタリア旅行の道中、ローディという土地で、このジャンルにおける第1作「ト長調 K.80(73f)」を作曲しました。さらに、1772年に行った第3回イタリア旅行の…

ピアノ協奏曲 第19番 ヘ長調 K.459 "第2戴冠式"

1781年、モーツァルトは、長年さまざまな面で対立していたザルツブルク大司教ヒエローニュムス・コロレードと完全に決別し、故郷を去ってウィーンへ居を移しました。それ以降はフリーの音楽家として、作曲の他、楽譜の出版やレッスンにより生計を立てていま…

交響曲 第41番 ハ長調 K.551 "ジュピター"

前記事でご紹介した「クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 "シュタードラー"」が世に出る一年前の1788年、モーツァルトはほぼ同時に、俗に「三大交響曲」とも呼ばれる三つの交響曲を書き上げました。「第39番 変ホ長調 K.543」「第40番 ト短調 K.550」そして…

クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 "シュタードラー"

芸術家には、その作品に創造時の心理や感情、さらにはその根底となる私生活の状況や出来事などが強く反映してしまうタイプと、あまり、あるいははほとんどそれの感じられないタイプがあります。芸術家も人間である以上、どちらかと言えば前者の方が普通と言…

レクイエム K.626

モーツァルトの宗教音楽が質・量ともに充実していること、しかし惜しいことにそれらの演奏される機会は現在ではそれほど多くないことを前記事で述べました。そして、その唯一の例外として、「レクイエム ニ短調 K.626」を挙げることができ、この曲については…

アイネ・クライネ・ナハトムジーク K.525

アイネ・クライネ・ナハトムジーク(セレナード第13番 ト長調 K.525)は、モーツァルトの数多の作品の中でも最も知られた曲の一つでしょう。特に、第一および二楽章の主題旋律はあまりにも有名で、ほぼすべての人の耳に深く記憶されているのではないでしょうか…

音楽の冗談 K.522

モーツァルトが非常に遊び心に富んだ人であったことは、彼が残した多くの手紙や逸話、そしてモーツァルトの作品そのものからもうかがい知ることができます。そのような遊びの精神に基づいて書かれた曲の一つが、「音楽の冗談(Ein musikalischer Spass) K.522…

モーツァルトの最高傑作―ピアノと管楽のための五重奏曲 K.452

さて、今回のテーマは「モーツァルトの最高傑作」としました(些か釣りタイトルの感はありますが……)。もちろん、芸術の価値を数値として評価することはできないので、モーツァルトの作品の中でどれが一番優れているかを客観的・絶対的に決定することなど不可…